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2021.06.20

老子とタオ〈30〉

老子『清浄経』第22章を紹介します。

【第二十二章 煩 悩 品】

既生貪求 即是煩悩 煩悩妄想 憂苦身心

貪求は次に煩悩となって燃え続け、身も心も傷付けていく。しかし世人はこの理を看破することが出来ず、自らを正として何ら顧みることがない。しかし貪求は不満を生じさせ憤りや怨み、哀しみや不安となって苦悶するのである。その結果、妄想は更に昂じて我見なる屁理屈をもって真実と見なし、永遠なる苦海へと転落していくのである。

(『タオと宇宙原理』第七章 老子とタオ)