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2021.05.27
老子とタオ〈24〉
老子『清浄経』第16章を紹介します。
【第十六章 消 長 品】
太上老君曰 上士無争 下士好争
老子が曰われるには、上士なる大徳の人は聖人の心を持ち、渾然たる天理に基づいているため全ての現象を包擁し、俗塵に混わりてなお高らず他と争うことがない。しかし下士なる凡人はあらゆることに固執するが故に、その一いちに心が奪われ悪癖を生じて他と争いが絶えることがない。知識や出世に著する者は進んで競争相手を作り自ら争いを好むのである。
(『タオと宇宙原理』第七章 老子とタオ)