BLOG

2021.05.12

老子とタオ〈20〉

老子『清浄経』第12章を紹介します。

【第十二章 真 常 品】
真常応物 真常得性 常応常静 常清静矣
修道の者に在って、涅槃境なる真常(良智)性が物事に会って自在に対処し、その本(もと)常に変わらざれば真の清静を得ている。事に応じて動じ変ずるも、事無ければ静として止(とど)まるを知る。真常とは道なる玄徳の顕われである。常清常静と雖も相対世界の如くに動性を否定するものではなく、形象をもって察し難き綿々たる空なる流れが週(めぐ)っているのである。

--------------------------------

※涅槃(ねはん) 迷いの火を消した状態。ニルヴァーナ。ニルヴァーナに入ること。

(『タオと宇宙原理』第七章 老子とタオ)