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2020.09.23
『タオと宇宙原理』〈30〉第一章 電磁気力の驚異
物理学的原則からは生も死もエネルギー変換の原則から等価になるのだが、何故か死が生ずることに物理学者が悩んでいると言うと考えが及ばない人は唖然とするだろう。生命も原子で出来ており、原子は陽子と中性子と電子とで構成されているが、それらも実は個として実際に存在しているものではないことが知られている。それはすなわち粒子であり波であり、磁場である。その粒子も個体として存在しているわけではない。これが量子の世界である。それはつまり、原子で構成されている人間もこの世界も実は存在していない、ということになるのである。だが、現にここにあなたは存在する。紛れもない事実だ!
ましてや意志の問題となるともっと複雑であり、唯物論者が考えるほど世界はそう単純なものではない。
(『タオと宇宙原理』第一章 意識と科学 古代の叡智と量子仮説 電磁気力の驚異)