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2020.09.04

『タオと宇宙原理』〈11〉第一章 意識と科学 古代の叡智と量子仮説

◆科学者の傲慢

 筆者にとって理想的な人間像は昔ながらの百姓である。百姓は暦を観ながら天候と相談し太陽と共に寝起きし、わが子のように作物を育て、厳しい環境の中で自分に打ち克ちながら、大した愚痴も言わず人生を全うする。そんな百姓なんかいまどき居るわけないだろ!と言われそうだが、そう信じている。そのような人生にいまも憧れてはいるが、いつの間にか都会生活に慣れ、使いものにならない心身になった。たぶん大半の人の人生は気付いた時には勉強だけの味気ない受験生を演じていて、その後は都会に住んで生活に追われる人生へと転じていく。これが都市に住む大半の日本人なのではないだろうか。田舎で心豊かに生きている人や自分のやりたい事を手に入れた人は恵まれている。いまどきはスポーツなどに目覚める人も多く、大いに結構な話だ。

(『タオと宇宙原理』第一章 意識と科学 古代の叡智と量子仮説 科学者の傲慢)