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2020.08.30
『タオと宇宙原理』〈6〉第一章 ◆意識とは何か
しかし、いまや一般庶民に到るまでもが「心」を失い神棚や仏壇に手を合わすことを忘れてしまっている。このままでは、社会はますます険悪化していくであろうことが、容易に想像されるのである。更には、宗教観への偏見を抱くようになり、何の思考もなすことなく「神なんか居るわけないだろ! ばぁか!」といった短絡へと陥ったのである。考え尽くした末に神はいないと結論付けたのならそれはそれで結構なのだが、一度たりとも思考することなく「ばぁか!」では余りに知性が欠落しているとしか言えない。それは一度も思考することなく「わたし神様信じてる!」という女の子や、権力・カネ信仰に走る愚者の無知とどこも変わらない。
神は何故存在しないのかを徹底的に思考しなくてはならない。そして何故居ると感じるのか、さらなる思考が求められるのである。そもそも「神」とは一体何者なのか! 一度きちんと思考する必要がある。「神」は民族や国家や地域や宗教によってその概念にかなりの違いがある。そして、それらの全てがニセ物かも知れないのだ。
二十一世紀初頭に人類は改めて「神」の再構築をしなくてはならないのだと筆者は感じている。
(『タオと宇宙原理』第一章 意識と科学 古代の叡智と量子仮説 意識とは何か)