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2020.06.01
人間の9つのタイプ(2)
昨日の続きを掲載する。
研究者の一人、スタンフォード大学のドン・リチャード・リソ氏によると、親との関係性を次のように分析している。なお、最後の性格特徴ほか一部の説明については、私の分析によるものである。これらの内容は「不健全」の場合の特徴であり、「健全」な場合にはまったく違う善的特徴を示す。
[T5]両親あるいは両親に代わる人物と愛憎半ばしつつ結びついている。両親に対する矛盾した感情が出発点となって他者を信用できず、他者を潜在的な脅威と思い込み自分を守ることを学んだ。その結果、「強欲」を発生し、度を越した観察者で我の強い批判者となる。
[T6]父親もしくは父親的人物と肯定的に結びついている。権威者が安全と承認と従順さに対する報いを与えてくれるのを当てにする一方、自尊心から、自分が独立して行動することを望むため、矛盾する感情を生じることになった。その結果、「不安」を発生し、度を越した挑戦者で反発者となる。
[T7]母親もしくは母親的人物に対し愛情を持った中で否定的に結びついている。母親から大切なものを奪われるという恐れにとらわれたことが、決して不安や窮乏を感じまいという決意を生み、成長の大きな推進力となった。その結果、「貪欲」を発生し、度を越した理想主義者で傲慢者となる。
[T8]母親もしくは母親的人物に対し、愛憎半ばする感情を抱いている。母親に反抗して喧嘩を覚えた。自分を鍛え、強大な意思力と強い自我を持ち、自分に対する揺るぎない信頼と意思を通す能力に対する自信を持った。その結果、「復讐」を発生し、度を越した自己中心的で独裁者となる。
[T9]両親もしくは親代わりの人物と肯定的に結びついている。幼い時期に両親と緊密で愛情に満ちた関係を持っていたために、自分を他者と同一視した心情を持つ。そのため情緒の安定と平安を脅かすものをすべて無視しようとする。その結果、「怠惰」を発生し、度を越した八方美人で無責任者となる。
(『人生は残酷である』序章 幼児期に性格が決定する!)