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2020.05.31

人間の9つのタイプ

 研究者の一人、スタンフォード大学のドン・リチャード・リソ氏によると、親との関係性を次のように分析している。なお、最後の性格特徴ほか一部の説明については、私の分析によるものである。これらの内容は「不健全」の場合の特徴であり、「健全」な場合にはまったく違う善的特徴を示す。

 [T1]父親もしくは父親的人物に対し愛情を持った中で否定的に結びついている。厳格な道徳的禁止を課せられて育ったために倫理上の理想を超自我の中に潜在させた。その規範から外れると即座に罪の意識を感じる。そのため、罪を犯すのを避ける努力や罪責感への対処、間違いの修正、自分への報復に多くのエネルギーを費やす。その結果「執着」を発生し、度を超した完璧主義者で怒る者となる。
[T2]父親もしくは父親的人物と、愛憎半ばする関係で結びついている。他人に尽くしたり、兄弟に対して「小さなママ」や「小さなパパ」の役割を演じることで、父親から褒めてもらうことを覚えた。その結果、「恨み」を発生し、度を超した自立者で嫉妬者となる。
[T3]母親もしくは母親的人物と肯定的に結びついている。母親から注目と賞賛を浴びせられたため、高い自尊心をもち、他人から注目され賞賛を得るのが当然だと思うようになった。その結果、「うぬぼれ」を発生し、度を越した合理主義者で虚言者となる。
[T4]両親双方に対し愛情を持った中で否定的に結びついており、親に見捨てられた、あるいは何らかの点で誤解された、と感じている。幼児期の人格形成において、手本にするべき役割モデルが不在だったため、自分の内側の感情と想像に目を向けることによって、自己の主体性を作り上げた。その結果、「憂鬱」を発生し、度を越した理屈屋で変わり者となる。

(『人生は残酷である』序章 幼児期に性格が決定する!)